生徒と向き合う(人を尊敬する)
先日、会社で補習会というものが開かれました。
朝9時から18時まで生徒はひたすら勉強するというものです。先生はそれを見守るだけです。笑
自分は学生時代、塾に通ったこともなく勉強もほどほどにしかしてこなかったので、生徒達を見て「すげーなー!」と感心していました。
ただやはり生徒の中にはずっと集中し続けられる人もいれば、なかなか手が進まない人もいました。
その中で、とびきりヤバめの生徒が一人いたんです。
目を真っ赤にして目を少しでも話すと寝てしまうという生徒でした。
見た瞬間「おお……」となりましたね笑
ただこちらとしても寝かすわけにはいかないので起こします。
「せっかく来たんだから起きよ。ほらわからないとこある?」と言っても「大丈夫」と答えるだけで、一度そこから離れるとまたすぐに手が止まり寝てしまいます。
「具合悪いの?」って聞いても「大丈夫」と言い、数分後また寝てしまいます。
なぜ寝てしまうのだろう、自分に人を起こせるすごい技があれば良いのにと、ここで強く感じました。ただないものねだりをしても仕方がないので、
生徒に「じゃあ、一緒に解いてみよっか」と提案してみました。
生徒は嫌そうにしながらも、手を少し動かしてくれました。
そして一緒に解いてる中でやはりわからない部分が多かったのです。
ここで初めて身にしみて、生徒はわからないことをわからないと言わないんだな、と知りました。
今まで先輩社員に生徒にわからないとこと聞いてもわからないとは答えないと言われていて、自分でもそういうもんだと理解していたつもりでしたが、生徒と向き合っている時にはそのことは抜け落ちていたんです。
そして一度教え始めると、その中には生徒自身が分かる問題もいくつかあり、そこを解けた時にすかさず心の底から「おおおおおおお!すげーじゃん!!」と褒めてみました。解けるたびにです。毎回アホみたいに「おおー良いね〜!」ってほめるんです笑
そしたら変化が生まれました。
「ここはこうでしょ」と向こうから話してくるようになったんです!!!
ちょっと席を離れて、戻った時にも「どやー」みたいな感じで、できてるところを見せてくるんです!
最初は嫌そうにしていたのにです。
もうめっちゃ感動しました(TT)生徒かわいいなーー。これが先生冥利かと一人で浸ってしまうくらいでした。笑
本などでほめることは大切と今までたくさん読んで来てましたが、なかなか実践をできておらず、褒める力の凄さをわかっていなかったんです。
この経験から「実体験からしか学べない」、「生徒の心の声をきく」、「ほめる力の偉大さ」学ばさせていただきました。