【書評】「言葉にできるは武器になる」
「言葉にできるは武器になる」 著者:梅田 悟司
概要
・言葉は「外に向かう言葉」と「内なる言葉」で構成されている
・「内なる言葉」で思考を深めることが、その人の言葉の重さになる
・思考の鍛え方の説明7個
・外に向かう言葉の鍛え方説明12個
学んだこと
・”言葉は「外に向かう言葉」と「内なる言葉」で構成されている”というのは言われてみたら当たり前だが意外とここを意識できてない人は多いのではないか?(私も言われて「確かに!」となった)
・「内なる言葉」とは、自分の中の単語・文章で、その人の思考や気持ちといったものであると言っている。「内なる言葉」はその人の視点そのもの(価値観)である。言葉は「内なる言葉」の上澄みにすぎない。
・最近のコミュニケーションに関する本は「外に向かう言葉」を鍛える方法について書かれているものが多く、それでは言葉の軽さなどを変えることはできない。その人の根本的な部分は「内なる言葉」で構成されているからこの「内なる言葉」を自覚して鍛えることが必要である。
・「内なる言葉」の鍛え方
- 書き出す
- 連想と深化
- グルーピング
- 視点の拡張
- 客観性の確保
- 逆転の発想
- 複眼思考
の7点で本ではこれを一連の流れとして説明しています。詳しくは本を読んでみてください。
概要を自分なりに説明すると
1.書き出す
「内なる言葉」は消えやすく、また意外と自分が考えていることが把握できていない特性がある(色々考えてたのに書き出して見ると意外と何も書けない、という体験をみんなはしたことないですか?)。なのでそれを防ぐために思考や感情を全て紙に書き出すという手法。
2.連想と深化
書き出した内容を「なぜ」「それで」「本当に」の三つで幅と深さを持たせる。(会社でも「なぜ」の部分はよくやれと言われました笑)
3.グルーピング
書き出した内容をグループ化する。(次以降のステップのため)視点の偏りなどが見えてくる。
4.視点の拡張
グループ化して見えた偏りから自分があまり思考できていなかった部分を広げる。
5.客観性の確保
一旦それについて考えをやめて、後日考え直す。
6.逆転の発想
自分の考えは自分の常識(常識はその人の先入観・価値観でしかない)からきてしまうことが多いので、真逆(否定としての・意味としての・人称としての)のことを考える。
7.複眼思考
特定の人の立場に立って考えてみる。
どう活かすか
・「内なる言葉」を常に意識する
・「内なる言葉」の鍛え方で説明した、1,2,6辺りは常にやっていきたいと思っている。他のはたまにするというスタンスで。(「やらなくなるやつ」やと考えた人!そんなことはありません、いつかやってみた記事をあげてみせます!笑)
感想
後半の部分は「外に向かう言葉」の鍛え方についての説明で今まで読んだ本に近いものでした。わたしはこの部分は流し読み程度にしました。文章の書き方とかもあってブログに活かせそうなんですがなかなかやはり知識とアウトプットは違うなと感じます。全然活かせません;;
しかし、前半の「内なる言葉」の考え方やそれについての鍛え方という部分は目から鱗でした。特に「内なる言葉」を鍛えるプロセスを行なっていたら勝手にアウトプットは身につくんじゃないかと思えるほど面白いアクセスでした。
是非一度読んでみてほしいと心から言えるそんな本でした。